柔道整復学理論
-国家試験対策-
下肢
-脱臼・膝蓋骨脱臼-

下肢-脱臼-

膝蓋骨脱臼

周辺解剖①

〇膝蓋骨脱臼

記号 名称
1 大腿骨
2 膝蓋骨
3 脛骨
4 腓骨

□膝蓋骨の特徴

 ・人体最大の種子骨

 ・膝関節屈伸により、上下に約7cm移動

 ・骨の構造や、筋肉の影響により外側に偏位しやすい。

 

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周辺解剖②-頚体角-

〇膝蓋骨脱臼

□大腿骨頸部と大腿骨骨幹部とのなす角度。

 ・成人:125°~135°(平均126°)
  頸体角が正常より大きい場合 → 外反股
  頸体角が正常より小さい場合 → 内反股

 ・新生児では外反位にあり、成長と共に減少する。
   新生児 → 140°~160°

   5歳   → 135°~145°
   10歳  → 130°~140°

   成人  → 125°~135°

 

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周辺解剖③-前捻角-

〇膝蓋骨脱臼

記号 名称
大腿骨顆部横軸
頸部軸
前捻角

新生児では前捻が強く、成長と共に減少

新生児  → 15°~57°(平均32°)

1~3歳 → 20°~50°(平均34°)

成人   → 平均12°~15°

 

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周辺解剖④-Q角FTA-

〇膝蓋骨脱臼

  Q角 FTA
目安 男性:10°,女性:15° 正常:176°
測定方法 膝蓋骨中央点より上前腸骨棘及び脛骨粗面に引いた2本の線のなす角度 大腿骨長軸と脛骨長軸の交点の外側の角
内反膝 減少 増大
外反膝 増大 減少
その他

-増大する要因

大腿内旋,下腿外旋:exX脚

-減少する要因

外反膝

 

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分類・症状

〇膝蓋骨脱臼

分類 側方脱臼外側脱臼(最多)
症状

自然整復されることが多い為、症状が乏しい。

Apprehension sign(嫌がり・不安感)がみられる。

小児では反復性脱臼に移行しやすい。

 

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病因

〇膝蓋骨脱臼

病因 □基礎的要因

大腿骨および膝蓋骨の

形態異常

膝蓋骨高位
外反膝
(FTA減少,Q角増大)

大腿骨前捻角過大

関節弛緩  
□外的要因

・何らかの外力により膝関節に外反・外旋と伸展が加わり発生

 

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脱臼形態の違い

〇膝蓋骨脱臼

外傷性脱臼 外傷を受け脱臼
反復性脱臼 外傷の既往があり脱臼を繰り返す
習慣性脱臼 外傷の既往なしに脱臼を繰り返す
恒久性脱臼 常に脱臼している。先天的にも発生する

 

整復

〇膝蓋骨脱臼

整復 膝関節を徐々に伸展させながら、外側から上内方に圧迫を加える。次に下方へと操作を行う。【股関節屈曲、膝関節屈曲位から整復開始】
  ①助手:
膝関節を徐々に伸展させる。
②膝蓋骨を内上方へ圧迫 ③下方に圧迫を加え関節面に導く

 

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固定・予後

〇膝蓋骨脱臼

固定 膝関節軽度屈曲位(良肢位)にて、3~4週間固定
予後 大腿四頭筋とくに内側広筋の強化

 

参考・引用

文献・書籍

柔道整復学理論編改定第6版

②プロメテウス解剖学アトラス第2版解剖学総論/運動器

③標準整形外科学第13版

柔道整復師 イエロー・ノート 臨床編

⑤実践柔道整復学シリーズ 柔道整復学総論

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