柔道整復学理論
-国家試験対策-
総論
-骨の損傷8(骨折)-

骨折の癒合日数

骨折が治る概ねの期間をまとめます

影響因子 年齢、全身状態、治療法など、多数の因子に影響される
基準 グルト(Gurlt)の骨癒合日数
中手骨 2w 上腕骨骨幹部 6w
②肋骨 3w ⑦脛骨 7w
鎖骨 4w ⑧下腿両骨

8w

前腕骨(橈骨・尺骨) 5w ⑨大腿骨骨幹部 8w
⑤腓骨 5w ⑩大腿骨頸部 12w
仮骨硬化期までの目安

機能回復には更に多くの日数を要する

(骨硬化日数の2~3倍)

※w=週

 

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骨折の治癒経過

骨折が治っていく過程をまとめます。

 

修復過程:骨折は、重複する四つの修復過程を経て治癒する

①炎症期

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②増殖期

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③仮骨形成期

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まとめ

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①炎症期

骨折⇒出血⇒局所に血腫形成⇒凝固⇒肉芽形成

②仮骨形成期

肉芽組織に新生血管が侵入⇒線維芽細胞による線維網形成⇒

骨折断端がお互い連結⇒仮骨ができる

仮骨硬化期

仮骨は吸収作用と添加作用によって成熟した骨梁となり新しい骨皮質を作る

※骨梁(骨小柱):海綿質(海綿骨)の、網目状の空間を取り巻く骨をいう

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リモデリング

硬化仮骨は患部の機能回復と共に吸収や添加作用を進行し、日常生活に有利な形態に順応する⇒この変化を自家矯正という。

捻転骨折は、自家矯正されない。

骨折の予後

骨折した患者さんを治療していくうえで、注意しなくてはならない内容をまとめます。

生命に関する

予後
生命維持に必要な器官の合併損傷がないか…等判定する。

患肢の保存に

関する予後

患肢を保存で行えるかどうかは、一次的損傷の程度に関係

開放性骨折や大血管損傷がある場合は予後判定を慎重に行う。
患肢の形態および機能に関する予後 二次的原因によって、異常経過をたどることのないよう医原的な問題の発生には十分注意する。
治療経過期間の判定 骨癒合に対する種々の影響、条件、平均癒合日数などを参照し、二次的な原因を考慮し慎重に判断する。

 

骨折の治癒に影響を与える因子

骨折の治癒に影響するものをまとめます。

    好適(有利)な条件 不適(不利)な条件
軟部組織 損傷が少ない 高度な損傷や欠損
血腫 骨折端が血腫内にある 骨折部の血腫が消失
血行 両骨片への血行が良好 骨片の一方/両端の血流が悪い
作用力 圧迫力のみ 屈曲力、牽引力、回転力、剪断力
感染 細菌感染がない 開放性骨折や細菌感染がある
骨折 海綿質 緻密質
骨折種類 噛合骨折 粉砕骨折関節内骨折
骨折状態

骨折面が密着し骨折線が長い

(長い螺旋状・斜骨折)
骨折端が広く離開している。骨折
年齢 若い 高齢者
栄養状態 良好 不良
疾患 骨疾患や全身疾患がない 骨疾患や全身疾患がある

 

参考・引用

文献・書籍

柔道整復学理論編改定第6版

②プロメテウス解剖学アトラス第2版解剖学総論/運動器

③標準整形外科学第13版

柔道整復師 イエロー・ノート 臨床編

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