柔道整復学理論
-国家試験対策-
軟部組織損傷
-大腿部の軟部組織損傷
大腿部打撲-

大腿部の軟部組織損傷

大腿部打撲

※いわゆる…ももかんcrying

周辺解剖①

〇大腿部打撲

記号 名称 起始/付着部 停止/付着部
大腿直筋

-下前腸骨棘

(垂直頭)

-寛骨臼上縁

(屈曲頭)
膝蓋靭帯を経由して脛骨粗面

 

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周辺解剖②

〇大腿部打撲

記号 名称 起始/付着部 停止/付着部
中間広筋 大腿骨骨幹の前面 膝蓋靭帯を経由して脛骨粗面
内側広筋 粗線の内側唇、転子間線の遠位部
外側広筋 粗線の外側唇、大転子の外側面

 

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周辺解剖③

〇大腿部打撲

記号 名称
大腿直筋
内側広筋
中間広筋
外側広筋

 

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概要・症状

〇大腿部打撲 

概要

大腿部を強打し、筋が損傷する(筋挫傷)

大腿部前面の筋挫傷はコンタクトスポーツに多い
症状 急性

腫脹による疼痛、運動制限有り。皮膚に光沢を帯びる。

受傷翌日、腫脹・圧痛・膝関節屈曲制限となり症状悪化

※筋内圧が過度に上昇すると、急性コンパートメント症候群を合併する。
慢性 膝関節の屈曲制限(骨化性筋炎や拘縮により)

 

分類

〇大腿部打撲

軽度 疼痛、腫脹は軽く、膝関節は90°以上屈曲可能
中等度 疼痛、腫脹はやや強く、膝関節が90°まで屈曲できない
重度 血腫形成、膝関節が45°まで屈曲できない

 

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治療法

〇大腿部打撲

保存療法が主体

受傷後、5,6時間以内に痛みが増悪してくる場合は専門医へ

損傷重度時、血腫が前方に発生しやすい

急性

出血を最小限にする事を第一とする

損傷筋の伸張※伸張により血腫のたまる隙間をなくす

疼痛低減、大腿周囲径が安定するまで⇒RICE処置
急性期以降

膝関節屈曲≥90°:3週間以内の復帰可能

膝関節屈曲˂90°:温熱療法と無負荷の可動域運動を慎重に行う。

※3日以降
スポーツ活動復帰への条件 疼痛や可動域制限がない
筋力や柔軟性が十分に回復している(健側の90%以上)
フィットネスの改善が十分に得られている

 

参考・引用

文献・書籍

柔道整復学理論編改定第6版

②プロメテウス解剖学アトラス第2版解剖学総論/運動器

③標準整形外科学第13版

柔道整復師 イエロー・ノート 臨床編

⑤実践柔道整復学シリーズ 柔道整復学総論

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