柔道整復学理論
-国家試験対策-
脊椎・軟部組織損傷
-腰部の疾患
分類・不安定に基づく腰痛
脊椎分離すべり症・側弯症-

脊椎・軟部組織損傷

腰部の疾患-分類-

番号 疾患名
1 不安定に基づく腰痛(脊椎分離すべり症、側弯症など)
2 変形性脊椎症(腰部脊柱管狭窄症)
3 腰椎椎間板ヘルニア
4 破壊性病変(癌転移、原発腫瘍、脊椎炎)
5 脊髄腫瘍

 

脊椎・軟部組織損傷

脊椎分離症

◇腰部の疾患-不安定に基づく腰痛-◇

疾患概念・好発・その他

〇脊椎分離症

疾患概念

椎弓の関節突起間部の骨連続性が断たれている状態をさす。

原因は↓

先天的要因(人種差)の説あり

スポーツ選手

骨癒合する症例がある為、疲労骨折考える説あり
好発 11歳から15歳(Wiltseらより)
その他 成人では分離症と腰痛の関係はなしとする説が多く、椎間板が破綻すると、すべり症を続発し分離・すべり症となる。

 

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症状・診断

〇脊椎分離症

症状・診断

□疲労骨折発生時には急性腰痛を訴えるので、スポーツ活動の制限、コルセットを処方する

□成人での慢性の腰痛が続き、分離部の過剰仮骨形成による神経障害や不安定による腰痛と判断された時は、分離部の固定術が行われる。

スコッチテリアサイン

 

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脊椎・軟部組織損傷

脊椎分離すべり症

◇腰部の疾患-不安定に基づく腰痛-◇

疾患概念・診断・治療

〇脊椎分離すべり症

疾患概念

椎体間に転位が生じている状態。

上位椎体が下位椎体に対し前方に転位する

前方すべり症が多い

診断・治療

腰椎側面像で椎体間のすべりを確認できる。

前屈によりすべりが明らかになる。

分離すべり症→馬尾・神経根症状なし

変形すべり症→馬尾・神経根症状高度にあり

腰部脊柱管狭窄症の一病態として治療

 

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脊椎・軟部組織損傷

側弯(側弯症)

◇腰部の疾患-不安定に基づく腰痛-◇

Cobb角

〇側弯(側弯症)

 

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疾患概念

〇側弯(側弯症)

疾患概念

前額面で、脊柱が側方へ彎曲した状態を指す

側弯は、回旋・前彎を伴う三次元的な変形となる。

臥位側屈で彎曲が消失する非構築性と、消失しない構築性に大別される。
構築性側弯症の原因

1.特発性

2.先天性脊柱変形

3.神経筋疾患(ポリオ、筋ジストロフィーなど…)

4.遺伝性病変(マルファン症候群など…)

5.外傷、腫瘍、手術などの二次的に発生

 

診断・治療

〇側弯(側弯症)

診断・治療

□外観上の変形
、骨盤の不等高、体幹の側方偏位、胸部の変形、肋骨隆起

□軽症の場合
前屈時に肋骨隆起が明らかにになって発見される

□変形の程度
Cobb角で表示
20°以上で進行がみられる側弯曲:装具療法
50°以上に進行:手術適応

 

参考・引用

文献・書籍

柔道整復学理論編改定第6版

②プロメテウス解剖学アトラス第2版解剖学総論/運動器

③標準整形外科学第13版

柔道整復師 イエロー・ノート 臨床編

⑤実践柔道整復学シリーズ 柔道整復学総論

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