柔道整復学理論
-国家試験対策-
-膝関節部の軟部組織損傷
膝関節靭帯損傷
側副靭帯損傷-

膝関節部の軟部組織損傷

側副靭帯損傷

◇膝関節靭帯損傷◇

周辺解剖①

〇側副靭帯損傷

記号 名称 付着部
内側側副靭帯 大腿骨内側上顆-脛骨内顆部
外側側副靭帯 大腿骨外側上顆-腓骨頭
制御する動作

膝関節外反

下腿外旋

膝関節内反

下腿外旋

損傷頻度:内側側副靭帯>外側側副靭帯

内側側副靭帯:前十字靭帯・(内側)半月板

不幸の三徴候
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概要・発生機序・症状・徒手検査

〇側副靭帯損傷

  内側側副靭帯 外側側副靭帯
概要

外側側副靭帯よりも発生頻度が高く

前十字靭帯や(内側)半月板など損傷を合併
 
発生機序 膝関節に強い外反力が加わり損傷

膝関節伸展位で強い内反力が加わり損傷

症状 外反動揺性 内反動揺性

損傷部に運動時痛・圧痛、腫脹有り

重症時、断裂音(POP音)有り
徒手検査 側方(外反・内反)動揺性
牽引アプライテスト

 

徒手検査-側方(外反・内反)動揺性テスト-

〇側副靭帯損傷

目的 膝側副靭帯損傷の有無と部位の鑑別
意義

内・外側側副靭帯損傷の有無検査する手段

膝関節、伸転位0°と屈曲30°の二方法で実施

外方の動揺性では内側側副靭帯損傷を

内方の動揺性では外側側副靭帯損傷を意味する
実施法 共通 患者背臥位、患側股関節軽度外転位
外反動揺性

検者は一方の手で膝の外方へ当て、他方の手で足部を保持。

膝関節を静かに外転する。

股関節を軽度屈曲するとハムストリングの緊張がとれて操作しやすい

健側と比較しつつ、緩やかに繰り返して行い、徐々に外転度まして検査する
内反動揺性 同様に、検者は一方の手で膝の内方に当て、他方の手で足部を持って内転する

 

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徒手検査-牽引アプライテスト-

〇側副靭帯損傷

目的 膝側副靭帯損傷有無の鑑別
意義 靭帯損傷の鑑別に用いる。牽引で半月への圧が減少されて半月損傷のみであれば疼痛は発生しない。
実施法 圧迫と同様の肢位で脛骨関節面を大腿骨顆より牽引して内・外旋を行い、疼痛の有無をみる。内側に疼痛があれば内側側副靭帯、外側にあれば外側側副靭帯の損傷を意味する。

 

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治療法

〇側副靭帯損傷

RICE処置 運動療法 サポーター

急性期はRICE処置

関節の動揺性を認める場合は、膝関節軽度屈曲位で副子固定をし免荷

症状軽減後、

物理療法や、運動療法を実施
物理療法・運動療法時、再受傷しないためサポータやテーピングの施行

 

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参考・引用

文献・書籍

柔道整復学理論編改定第6版

②プロメテウス解剖学アトラス第2版解剖学総論/運動器

③標準整形外科学第13版

柔道整復師 イエロー・ノート 臨床編

⑤実践柔道整復学シリーズ 柔道整復学総論

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