しし接骨院・ししフィットの城村です。
5月よりコロナ感染予防のため学校での講義はリモートでの授業となりました。
大学などでもリモートでの授業が行われておりますが、
医療系専門学校教育においてはリモートでの授業には様々な課題があります。
その中で最も大きな課題が、学生の顔が見えず、視覚からの情報がなくなり一方通行での授業になることです。
コミュニケーションの分類
コミュニケーションはバーバル(言語による)コミュニケーション、ノンバーバル(非言語による)コミュニケーションに分別されます。
コミュニケーションの法則で、メラビアンの法則というものがあり、
『目は口ほどにものをいう』と言われるほど、
人と人とのコミュニケーションにおいての視線は、
言語情報のみでは伝わりにくい相手の意図、心理状態、
個性を読み取ったり、相手にそれらを伝えたりするために使われています。
特に医療系専門学校教育におけるOSCE(※1)とBSL(※︎2)においては、この両コミュニケーション能力は必須事項です。
講義で大切な事…
前職の上司(しし接骨院・ししフィット院長 樋口)より、講義、特に実技は水物(※︎3)であると教わりました。
講義(セミナー)を行う講師と参加している学生(参加者)との関係性によっても同じ内容の講義でも全く異なる講義(セミナー)となります。
特に学校教育では以下の事を意識しないと講義は成り立ちません。
①どのような資料を作るか
②問いかけのタイミング
③相手の興味、関心を引き出す言葉の選択
リモートであっても、なくても上記の事を意識して実行することは容易ではありません。
リモートであるからこそ、普段のコミニケーション能力が問われるのかもしれませんね。
※1 OSCE(客観的臨床能力試験):Objective Structured Clinical Examinationの略。
養成校におけるOSCEは,臨床実習前に実施しているところが多い。
課題は,医療面接,関節可動域テスト,徒手筋力検査,
血圧・脈拍測定などの検査・測定技法が多い。
また,物理療法,歩行訓練,移乗訓練など,治療的内容まで実施している養成校もある。
※2 BSL(臨床実習):Bed Side Learningの略。
医療従事者目指す学生が実際に患者対面し、診療や実際の治療、
カルテの書き方、コミュニケーションのとり方などを目の当たりにすることで
臨床での患者とのやり取りを勉強するための授業の一環である。
※3 水物(みずもの):状況や雰囲気に左右されやすく、予想が立てにくいもの